SクラってSM倶楽部の略でしょ?

ついついヒマなので、近年の課題曲とエスクラについて考えてみました。
最近の課題曲は少ない編成でもできるような曲になっていますよね。
今年度は4曲中3曲がそういう作りでした。
全国のオーボエファゴットエスクラ、アルトクラ、ホルン4、弦バスの人が
3割くらい気落ちしていたでしょう。自分のパートがなくても曲が成り立つんですから。
このような動きは96年くらいから目立ちはじめていましたが、いまではすっかり
ふつうになって来ました。
他のパートについてはよく分かりませんが、取りあえず今回はエスクラのオプション扱いについて
です。自分勝手で悪いですけど。

エスクラというのは御存じの通り短いクラリネットです。
楽器の属性はもろクラリネットですが、割り当てられるパートは特に吹奏楽では
フルートと音域が同じという事でピッコロやフルートと同じパートになったりします。
だけどクラリネットと同じところもあります。だけどクラリネットが低音域で奏でるメロディーは
(特にマーチの「トリオ」)休みです。
これは、「家が三島で裾野の本社が近いのにほとんどを新横浜営業所所属でわざわざ三島から通う」
みたいなものですね。家=エスクラ・裾野=クラリネットのパート・新横浜=フルートとか、って
イメージですね。蛇足ですけどね。

フルートと音域が同じですが、フルートとエスクラは音色がまったく違います。
フルートはひらひらした感じですけどエスクラは芯のある、っていうかちょっときつい感じがします。
ピッコロは音色がフルートですけど音が高すぎるためちょっとエスクラっぽいところもあると考えています。
だから、フルート  ピッコロ  エスクラ  みたいな感じ。なんか意味が分からなくなって来ましたけど。
だからね、話を戻そうと思いますけど、オプションの話。
エスクラはいなくてもいいように作ってあるわけですからエスクラがいないで演奏する団体も
いるわけなんですよ。でも、ピッコロがいるからエスクラがいなくてもそれなりの厚みになっているんですけど、
ピッコロはフルートとくらべると休みが多いわけです。ピッコロが休みのところはエスクラも一緒に
休む事が多いわけですが、たまにそうではなく、「ピッコロだけ休み、フルートとエスクラは吹いてる」
というところもあるわけですよ。っていうか実際に今年の曲ではあったわけなんですけど、
だけどエスクラはいてもいなくてもいいんですよ。ということは、団体によってはエスクラがいない場合も
あるわけだ。いくつか上に書いたわけですけどエスクラは硬いけどフルートは柔らかいわけ。
(そんな表現じゃなかったけど)ということは、エスクラがいなくて吹くのはフルートだけの場合って、
かなり輪郭が薄いっていうのかしらねー、そういう感じになるような気がするんですよ。

だけど私が言いたいのは「そういうわけで輪郭を作ると言う意味ではエスクラは偉いのだから
オプションにするな」と言う意味ではなく、単にそんな変な編曲をするな、という意味なんですけどね。
エスクラって加勢楽器ですからね。オプションならオプションでもかまわないんですけど、いるいないで
曲の雰囲気がガラって変わっちゃうんだったらそれはオーケストレーション失敗だと思うんですよね。
もちろん楽器の音色はそれぞれ違いますけども、一番上と一番下の輪郭は動かしてはいけないかな?
とか考えてるうちに日が暮れた、みたいな。