【入院グランド三部作】その3

胸の痛みも無くなり、熱も下がり、ほとんど健康に近くなる。
点滴も一本減る。そしてご飯がはじまる。お粥だけど。しかも
半人前。ちょっとホモっぽいレントゲン技師さん(以上に私に優しい←
誰に対しても優しいんだろうけど)が「病院のご飯なんてまずいんだから
さっさと退院してのみにでも行きな!!」と言っていたが、まったくもって
その通りでござる。てゆーか、味はそうでもないんだけどおかずが冷たい
んだよね。「冷めちゃった」と言うレベルではなく、どー考えても冷やした
だろうって感じで。なんでなんだろう。なんでもあったかい方がおいしい
のが相場ではあるが。でも2日ぶりの食事はおいしい。お粥は吐く程まずい
のだけれど。いろいろ動き回っても苦しくないので院内を歩いてみる。
エレベーターの院内案内の4階の所に「医局・図書室」と書いてあり、
図書室ってなんだろうと思って行ってみる。が、そのようなもの、なし。
ってゆーかどう考えても患者の来るところではなく(院長室や宿直室など)
すぐに帰る。3階の「デイルーム」というテレビの見られる休憩室みたいな
ところから、雑誌を持って帰る。(持って帰っていいのかどうかはしらない)
その後、親が雑誌を買って持って来る(てゆーか頼んでたから)。親が
買ってきたのは、テレパル・月刊ジャンプ・月刊マガジン・週刊新潮
クロスワード。できれば東京ウォ−カーとかが欲しかったのだけれども。
だいたいテレパルって。テレビ見れねえっつうの。ジャンプとマガジンも
「月刊」って…。「わたるがぴゅん」ってまだやってたのね。っていうか
面白い漫画が少ない。ハロルド作石くらい(以後単行本を買うまでになる)。
ストッパー毒島面白かったけど。昨日も書いた通り7時くらいになると
静まるので、テレビの部屋のチャンネル権がやって来る。なのでスーパー
からくりテレビを見る。加藤淳とか言う人がすごい面白かった。が、最後の
老人のコーナーだけは見るべきか迷っていた。だって、もしこの部屋に
老人がやってきたら(完全に全員寝てるというわけではないだろうし)気を
悪くするかなあ、とか思って。ま、取り越し苦労で終わるんだけど。
今日も寝るのに苦労する。多分寝たの12時過ぎ。ラジオがちょーつまんない。
日曜の夜って放送自体が早く終わっちゃうし。
今日は他の部屋で二人亡くなったそうだ。ここは病院。死がわりと
隣り合わせだ。