永遠に年を取らない友人のこと

日記なんかにしていいかはものすごく考えましたが、その結果書き記すことにします。


もう5年くらい前だろうか、Aという友人が突然亡くなった。
そのことはミクシイ日記にも少し書いた。
彼とは日曜日に会う約束をしていて、その数日前に亡くなってしまった。
中野かどっかで待ち合わせの予定だったのに、どういうわけかその日葬儀場で会うことに
なってしまった。
訃報は友人からの電話で、仕事中だった。
仕事中は我慢したけれど、帰り道歩きながら・電車の中・一人で東京の家にいる時、
とにかくよく泣いた。彼のために演奏した曲があって、演奏しながら泣いてしまい
とてもひどい音色だった事もすごく良く思い出せる。
その時の日記に、また楽器を持った彼(の生まれ変わり)に会えることを期待していると
言うようなことを書いた。
中島みゆきの「命のリレー」という歌があって、「この一生だけではたどり着けないとしても
命のバトンつないで願いを引き継いでゆけ」という歌詞がすごくしみ入って、そう願った。


そして今年の初め。
Bという友人が亡くなったと友達から電話で知らされた。
もちろんものすごく驚いたのだけど、淡々と「えっ、そう…亡くなったんだ…その日は仕事で
行けないな」と返事をした。
別に悲しくなかった訳ではないのだけど、なんとも形容しがたい心情だった。
真っ白?そんなような感じだった。訃報を受け取ったのは土曜日で、外にいたんだけれど
色々Bの事は考えつつも泣いたりなどせず過ごした。
翌日曜日も、同じような感じだった。
その翌日、祝日で仕事だった。節々で思い出しつつも、仕事をした。
帰り道、「今日はみんな最後のお別れしてきたんだなあ」と思ったら、ふいに涙が出た。
今日行けなかったのはどうしようもない。その前の日は行こうと思えば行けたけれど、
何か身内で…とかあるのかもしれない(ご家族がゲイと知っているかどうかもあるし)
とか思ってしまったんだけど、日曜日は行けないのか誰かに聞くことぐらいはできたのに。
ごめん。
ごめんといいながら帰宅した。
Bがここのところ、どうやって暮らしていたのか、どこに住んでたのかよく知らなかった。
だから、友人というのも申し訳ないような間柄だった。
でも、いっぱい一緒に楽器吹いたのに。パレード、サックスで出たいんじゃ無いの?って
聞いたら「でもここはクラで出るよ。人数少ないし。パートは何処でもいいから」って
言ってくれたのに。
そんなに生きることが辛かったなんて、知らなくてごめん。
Bはすごくお酒が好きだったので、「今頃上で飲んでるねー」という書き込みを良く見た。
でも、自分は「そんなとこにいつまでもいないで、早く降りてきな。自分が生きてる間に
また会いたいから」とAにかつてかけた言葉と同じ気持ちでいます。
今度は、生きるという喜びを感じてほしいことと、今世でも十分知っていた楽器を吹く
喜びを。
(他の方の思いを批判している訳ではありません。ご理解ください)
Bについての事は、時期をずらした上で、だけど今年中にこうやって文章にしておきたいと
思っていました。いつでもこの気持ちを思い出せるように。

そしてCが事故で亡くなったと連絡を受けた。
つい3日くらい前にTwitterで下らない話をしていたのに。
その日は弟が実家に戻ってくるための引っ越しを家族総出でしていて、
エレベーターの中や車まで荷物を一人で持っていくときにおもわず涙が出た。
彼ともしばらく会っていなくて、最後に会ったのがいつだったか思い出せない。
でも最近Twitterで繋がって、くだらない会話を結構した。
彼のTwitterを見たら、自分への返信で終わっていた。
彼とも短い期間ながらちょくちょく演奏する機会があった。
カマコンでも何回か、東京で楽団に入った時は彼がパートリーダーだった期間もあったし、
「Bクラはほとんど経験ないんだけど…」っていいながらパレードにも参加してくれた。
交通事故という事で、ずいぶん痛い思いをしたと思う。
彼もここのところ遠くに住んでいて、会う機会が少ないながらもよく東京には来ていたので、
またいつか会えると思っていたけれど。
このことで、「だいぶ先になると思うけれど、上で合流して…」っていうような事を書いた方がいて、
自分はまたCに対しても上記二人のように転生のような事を考えていたんだけれど
そうか、そういう考えもあるのかって思うようになった。
死んでしまった後の事はどうなるかわからないけれど、どちらの考えでも
いつか会えるのかな、と。

このCの突然の死については、残されたもの同士で偲ぶ、という事ができずに
モヤモヤしていました(モヤモヤという表現が正しいかはわかりませんが)が、
スーさんとサシで話すという機会があり、だいぶ気持ちが楽になりました。
スーさんとサシというのもすっごいレアなんだけど。
他の皆とも話せる機会が持てたらいいな。


Aの事を書いた日記は、ちょくちょく今でも見ていろんな事を思い出しています。
やはり、BやCに対しても同じ気持ちでいるため、こうして文章にさせていただきました。